ハッカソン2日目、疲れにも負けない参加者たち

2月18日、AG/SUMハーベスト2日目です。ハッカソンの優劣を決める大切な日です。

昨夜は会場の虎ノ門ヒルズに泊まった人もかなりいました。朝まで作業していた人も少なからずいたようです。お昼を過ぎた頃には一目でわかるほどに前日より人が増え、参加者たちは着々と作業を進めていました。

まだチームメンバーを探している人もいたり、一度出来上がったチームとアイデアが合わなくなり解散を余儀なくされたりした参加者もいました。積極的に他の参加者に声を掛けたり、スタッフに相談して出来上がったチームに加わったりして作業を開始した方も見られました。

数名の参加者からお話を伺いました。

東京農業大学大学院に通う玄さんは、5人でチームを組んでいて「順調に進んでいます」と答えました。「社会人経験があるチームメンバーと組むことで、社会人としての経験が伴っていないことを実感するとともに、刺激を受けています。農業についての知識は今まで勉強してきたのであるとはいえ、それをビジネスというかたちにするとなると実現可能性について難しさを感じています」と話しました。

5人でチームを組む高(こう)さんは中国出身で、初めてハッカソンに参加しました。チームの他のメンバーは、オーストラリア人と日本人です。英語と日本語の両方を使って、しかもほぼ初対面の人たちと短期間で「一つの目標」に向かっていく取り組みが難しくもあり面白くもあると感じている、と話していました。

一方で、メンターの秋山さんからアドバイスを受けた太田さんは、メンタリング後自分のチームの弱点に気づかされ、基本的なところをまた練り直しますと、意気込んでいました。

午後4時過ぎ、参加者たちの疲れも見え始めた頃、AG/SUMスタッフの発案で、みんなでラジオ体操をすることになりました。参加者は一斉に立ち上がり、日本人には聞き慣れたラジオ体操の音楽が始まると会場からは笑いが起こりました。私はみなさんのお手本として、壇上でラジオ体操に取り組みました。(かなりうまくできました!)音楽が止むと拍手が起こりました。その後、締め切りまで残り1日を切った参加者に、エールと励ましのエナジードリンク「レッドブル」が渡されました。ラジオ体操はちょうど良いリフレッシュになり、笑いと一体感が生まれたような感じでした。

メンターの菊池紳さん(プラネット・テーブル社長)は、和歌山・田辺産の柑橘類「ポンカン」「デコポン」「津野の輝」を差し入れに持ってきてくださいました。(ありがとうございます!)菊池さんは、「こんな大規模でインターナショナルなハッカソンはあまりないので面白いです。参加者たちは日本語・英語が流暢でなくても互いに話しあおうと心がけていて良い雰囲気です」「ただ、深いところまで議論できているチームがいる半面、そうでないところもあります。メンターとして全体を見ている身としては、このチームとあのチームがくっついたら面白そうだな、と思うところもあります」などとハッカソンならではの魅力を感じていたようです。菊池さんはアグリテック・スタートアップの先輩経営者として、「アグリテックの仲間が増えているような感じで嬉しい」と笑顔を見せてくれました。


午後8時半。コーヒーが支給され一旦一息つく人もいます。各チームは明日のピッチに向けて議論を重ねています。今日も長い夜になりそうです。
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